深夜特急 沢木耕太郎著

お気に入りの旅行記の本についての記事、第二弾。

深夜特急 沢木耕太郎著 だ

本のカバーがとても素敵な本、出版された当時は大反響だったらしい。

作者の沢木耕太郎氏は私の親世代の人だ。

数日前に記事にした「チベット旅行記 川口慧海著」より新しく、有名な作品なので知っている人も多いと思う。

以前から本で読んでいたが、昨年あたりにオーディブルにもなり、音声でも楽しめるようになったから改めて全てきいてみた。

朗読も俳優 斎藤工の声がマッチしていて聞きやすく、楽しかった。

話が横道にそれるけど私はオーディオブックでデジタルボイスは大嫌い。朗読はアナログの声の持つ、微妙な間、というのが大切だと思う。

音楽のボカロとリアルライブの違いとはまた違う、話をする時に一呼吸、というのが大切だと思う。

●内容は沢木耕太郎氏が会社を辞め、決まった予算で節約しながらアジアから西洋を旅行する紀行文

私は若いころバックパッカー旅行をしたこともあり、今も割と節約旅行なので、彼の本はとても親しみを感じながら読んだ。

今でも変わらないことも多いが、デジタルデバイスが当時はなかったから、チケットもアナログ、グーグル翻訳も地図アプリも乗り換え案内もない、お金も現金、そういったことが一昔前の旅らしく思い出される。

旅特有の不思議な出会いもわかる。私は女性なのでもしも一人旅をする場合、防犯面では男性よりも身構えなくてはいけないとも思っている。

でも、今でも、ぶらっと世界を長期間、見て回りたい気持ちがあり、バックパッカーでなくとも、いつか長期の世界滞在旅行をしたいと願っている。体力的なことを思うとあまり先送りしないほうがいいはず。

「チベット旅行記」は前人未到のチベットに1人で乗り込んでいく、すごい日本人の話で、その冒険ぶりが現実離れしている凄さだが、「深夜特急」なら、私の若いころより少し上の世代の話でシチュエーションがとても想像しやすい。

●全部読むとかなりのボリュームだがやはり全巻読むのがおすすめ

沢木耕太郎氏はアジアとヨーロッパを回って、それぞれの国の個性を書き記している。読む人の好みはいろいろだと思うけれど、当時の沢木氏の感じた各国の違いを知るには全部読んで初めてわかると思う。

当時はアジアより西洋に日本人の興味が向かっていたと思うから、アジアの情報が少なかったと思う。そういう意味ではアジアの部分は特に興味深く読んだ。昔のアジアはこんな感じだったのか、と。

アジアと言っても東南アジア、東アジア、そしてインド、それぞれ強烈な個性を持っている。今以上に。